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2。


この学園に温室なんてあったんだ。

あ、それはそうと会長さんは凄いんだ。

成績優秀、頭脳明晰、もうまさに才色兼備!



今日もなんて格好いいんだろう。



「?どうかしたの?川島君。」

「え!いや、別に何も・・・今日も格好いいなーって」

「ははっありがとう、川島君は今日も可愛いね。」

「可愛いなんて・・・嬉しくないです。」




僕だって男だし、可愛いといわれても嬉しくない。
それに、少なくとも僕は普通だと思ってます!



「なんだか、川島君て手に取るように何考えてるかわかるよね。」

「それよく言われます・・・」

「そうだ、よかったら一緒に温室に行かないかい?」

「いいですか!?」

「もちろん」




ふわりと笑ってくれた会長さんは本当に格好いい!

なんだか物語の中の王子様みたい。


プラチナブロンドの髪にはっきりした目鼻立ち。
背も高くってすらりとした手足、うらやましいことこの上ない・・・。


僕とは全てが間逆なんだもん。




「会長さんはよく温室に行くんですか?」

「ああ、そうだね、割とよく行くかな。生徒会が忙しい時とか息抜きでね。」

「・・・そんな大事なところに僕も行って大丈夫なんですか?」

「ふふ、大丈夫だよ、川島君なら。」



川島君なら、っていう会長さんの意味はわからないけど、初めていく温室に僕はワクワクしていた。

温室っていうくらいだからお花とかいっぱいあるんだろうなあ。




*********************





「ついたよ。」

「ここが・・・」



大きなビニールに包まれてるドームみたい・・・。



「どうぞ、姫」

「ひ、姫って・・・うわあああ」



女の子にするみたいにエスコートしてくれた会長さんは
本当に王子様みたいで、中に入ると姫って言われた事も気にならないくらいの色とりどりの花が僕達を迎えてくれた。


「凄い凄い凄い!」

「気に入ってくれた?」

「はい!凄いですね!とっても綺麗です!」

「気に入ってもらえてよかったよ」



少し興奮しすぎてる僕をみてクスクスと笑ってる会長。

恥ずかしいけど、本当はもっと走り回ったりしてはしゃぎたかったっていうのは内緒。



温室の中はドーナッツ型みたいになっていて周りと真ん中に空まで届くくらい蔓や花が生い茂っていた。



「会長さんが育ててるんですか?」

「普段は手入れをしているんだけどね、忙しい時は僕の家の庭師にお願いしているんだ。」

「庭師さん?」

「ああ、家からわざわざ来てもらって、この学園専用の庭師になってもらったんだ」

「会長さんスケール大きい!」



僕想像ですらできません!




その後はベンチがあったからそこで少し喋って僕と会長さんはばいばいした。


今日は本当に楽しかったな!


また会長さんとおしゃべりできたらいいなー。





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あきゅろす。
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