隠された存在
「…ほぉ、蓮が隊主会に…そろそろ明かすときかのぉ。」
隊主会の終わり、
白哉は総隊長である山本に許可を得ていた。
意外に許可が下りるのは早かった。
理由はこれまでの隊主会での出来事にあった。
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「六番隊隊長さん、なんでもこの間の霊圧の持ち主、匿ってるらしいやないの」
「兄には、関係ないこと…。」
「そんな言い方ないやん。あないに尺魂界を騒がしといて、お咎め無しやなんて」
「市丸、よさないか。
四十六室と総隊長の決定だ。
僕たちがとやかく言う問題じゃないよ、そうだろ?朽木?」
「…」
「ま、藍染隊長がそう言わはるなら仕方ないですかね、」
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これは先日あった隊主会での出来事だ。
その他にも更木が戦わせろ、やマユリにどんな生物なのか実験体に…などあらゆる会話がなされてきた。
もちろん白哉は聞く耳も持たなかったが…。
山本との会話を終えた白哉は六番隊舎へと足を進めていた。
あと少しの距離で蓮の霊圧の変化に気づいた。
「(…泣いているな、)」
すぐさま瞬歩で隊舎へと向かったのだ。
心配だから!
(ー何があった…!)
(た、隊長(あれ?息切れてねぇか?)蓮が怖ぇ夢みたって、)(う…っく!びゃくにぃ〜!)
(…心配させるな(夢か…))
(そ、そうだぞ蓮…(どんだけ焦ったんだよ;))
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