隠された存在 「…ほぉ、蓮が隊主会に…そろそろ明かすときかのぉ。」 隊主会の終わり、 白哉は総隊長である山本に許可を得ていた。 意外に許可が下りるのは早かった。 理由はこれまでの隊主会での出来事にあった。 ******** 「六番隊隊長さん、なんでもこの間の霊圧の持ち主、匿ってるらしいやないの」 「兄には、関係ないこと…。」 「そんな言い方ないやん。あないに尺魂界を騒がしといて、お咎め無しやなんて」 「市丸、よさないか。 四十六室と総隊長の決定だ。 僕たちがとやかく言う問題じゃないよ、そうだろ?朽木?」 「…」 「ま、藍染隊長がそう言わはるなら仕方ないですかね、」 ************* これは先日あった隊主会での出来事だ。 その他にも更木が戦わせろ、やマユリにどんな生物なのか実験体に…などあらゆる会話がなされてきた。 もちろん白哉は聞く耳も持たなかったが…。 山本との会話を終えた白哉は六番隊舎へと足を進めていた。 あと少しの距離で蓮の霊圧の変化に気づいた。 「(…泣いているな、)」 すぐさま瞬歩で隊舎へと向かったのだ。 心配だから! (ー何があった…!) (た、隊長(あれ?息切れてねぇか?)蓮が怖ぇ夢みたって、)(う…っく!びゃくにぃ〜!) (…心配させるな(夢か…)) (そ、そうだぞ蓮…(どんだけ焦ったんだよ;)) [*前へ][次へ#] [戻る] |