宮川学園 10 咲哉Side 目を開けると…そこは屋上ではなかった 天井が見えたのでバッと辺りを見た。 「…ん?何でベッドの上に俺いるんだよ…確か屋上で寝てて…」 目を擦りながらベッドから出ようとする。 咲哉はポケットにいつも入れてるネクタイが無いことに気がつく。 「……ネクタイ無いし…」 カーディガンを着ていたから寒かった訳では無いが、ネクタイがないと色々と面倒臭いのである。 そう思っていると… 「あ…やっと起きたのか」 カーテンを覗き込むような感じで一人の生徒が入ってきた その生徒をジッと咲哉は見つめた。 「………あんたは誰?ってか此処は一体何処なんだ?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |