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[前]雲色の願い
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僕が小学3年生、恭樺が2年生の時の話。



その日は恭樺の家に遊びに行ったんだ。


その日は天気が良くて、春日和。
恭樺は縁側で昼寝をしてしまっていた。


「…恭樺?」

もうそれは爆睡していたよ。

今みたいに何をされてもされるがまま。


そんな恭樺を見て、重ねてしまった。


その後恭樺は目覚めたけど、知ってるはずもなく

また遊ぼうね、と大きく手を振っていた。



***




「……どこ、だっけ……」


目を開ければ、見慣れない部屋。
扉の外からする匂いでどこかすぐにわかった。


「病院……」


僕は、何をしてたんだっけ……



ぼーっと天井を見つめていると、コンコンと扉からノックする音が聞こえた。


「入っていいよ」

「失礼します」


扉を開けて入ってきたのは院長。



話を聞くと、沢田綱吉と相部屋になってほしいらしい。







(…別に良いけど)

(ありがとうございます)

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