[前]雲色の願い
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外は、何故か暑かった。
温暖化が進んでるにしても冬にこんな暑くなるものなの?(※なりません)
影のある壁を伝ってマンションまで歩いた。
……なんか、ダルい…な………
*
今日は高校が半日で終わった。
特にする事もなく、ソファに座りテレビを付けておく。
この時間帯は好きな番組がないから暇でしょうがない。
何かないかな…とボーッと過ごす。
バタンッ…
「…?」
普段、鍵は閉めていない。(閉めろよ)
もし入ってきたとしたら咬み殺すからだ。
さっきの音はたぶん誰かが入ってきた音。
僕は暇潰しができた、と喜んだ。
──入ってきた人物を見るまでは。
リビングの扉を開けて、玄関を見る。
玄関の扉は開けっ放しで、人物は見えない。
「?」
少しずつ視線を下にずらせば…
「!?
恭樺!!!」
(倒れていたのは)
(愛しい、従兄弟)
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