[前]夜空舞う、銀の蝶 4 隼人君を追いかけて外に出ると、ツナが出てきた。 「あっぶね──っ ヘタしたら半殺しになるとこだったぜ…………」 「目に余るやわさだぜ」 「! 蝶!と…き…君は転入生の…!」 シュボッとライターに火を灯し、煙草を吸う隼人君。 隼人君、それ、風紀委員の前でやる事じゃないよね? そうこうしている内に、ツナはその場から逃げようとしていた。 「おまえみたいなカスを10代目にしちまったらボンゴレファミリーも終わりだな」 え!?と驚くツナ。 私の方を見てきた。たぶん、私が何か知っているとわかったんだろう。 …超直感、なのか? 「オレはおまえを認めねぇ 10代目にふさわしいのは、このオレだ!!」 「な!?」 …確かに、今のツナより強さは上だ。でも、ボスになるには 強さ だけじゃなれない。 しかも、ボンゴレのボス。 ボンゴレの血 それがなくては、なれない。 (…隼人君) (本当は…) [*前へ][次へ#] [戻る] |