[前]夜空舞う、銀の蝶
2
中に入れば了平先輩が、タイからムエタイの長老が来ている、と言い出した。
「…はぁ?」
「タイの長老…?」
「パオパオ老師だ」
「パオ──ン!」
(リボーン…ι)
そう。現れたのは
象の帽子を被り、ボクシングパンツを穿いたリボーンだった。
リボーンはツナと了平先輩のガチンコ勝負が見たい
とツナに無茶振りをし、了平先輩もそれに賛同。
それに隼人君、武君、京子も。
反対派は私とツナだけとなってしまった。
それより、ツナは何故誰もリボーンだと気付かないのか気になっていた。
*
「ゆくぞ沢田ツナ!!加減などせんからな!!」
「先輩、ツナの名前間違ってます。沢田ツナじゃなくて綱吉ですよ」
「そんな事は知らん!!」
…知らんで片付けやがったよこの人。
ツナは緊張しきっていたので、緊張感を和らげようと思いツッコんだのだが…
あまり意味がなかったみたいだった。
カーンとコングが鳴り響く。
その次の瞬間。
ツナは了平先輩に殴られていた(なんか言い方悪いけど)。
(…立って)
(ツナ…)
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