[前]夜空舞う、銀の蝶
命懸けの手品
「タネもしかけもないこの箱に
このように10代目をとじこめます」
ギュッとベルトを締めて、箱は完全に閉まった。
そこに良く切れる剣を差し込むと言う普通の手品だが
獄寺の場合、普通ではなかった。
タネもしかけもない箱、本当にタネもしかけもなかったのだ。
右目をつぶれば右側。そんな事を言われても出来る訳がなく
ツナは、これじゃあどっちみち死んじゃうよーっと言った。
「じゃあ死ね」
そう言うとリボーンは銃口をツナに向けて発砲した。
「復活!!
死ぬ気でマジック!!!」
貸せ!!と隼人君の持っていた剣を取り、ツナは自分に向けて刺した。
次々と剣を刺していくツナ。
ハルとランボは目を丸くしてそれを見ていた。
バカッと箱が壊れ、中が見えた。
ツナは上手く避けていた。
…人間技じゃねー。
シュウゥゥと死ぬ気の炎が消える。
それすなわち、ツナの無理矢理曲げた体の痛みが戻ると言う事。
(いた───い
体が折れるぅ〜〜〜〜〜!!)
(ゴキッて聞こえたんだけど…)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!