[前]夜空舞う、銀の蝶
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「先輩が良いって言ったって、本人が嫌なら
それは成立しないと思いますよ?」
日本にば人権゙がありますから、と笑顔(黒)で述べれば
先輩は、うーん…と眉を潜めた。
「沢田は…やりたくないのか?」
「え゙!!
えーと、その…」
ツナが、どうしよう、と言う目で見てきたので
自分で決めなよ、と言った。
(私は、チャンスを作っただけだから)
「…やりたくない、です…」
ツナがそう言えば
絶対に反対すると思われた了平先輩はあっさり、そうか、と言った。
あまりにあっさり過ぎて、皆拍子抜けだ。
…まぁ、了平先輩が
そうか、だけで終わるわけない。
そんな事はわかっていたが…
これは想定外だった。
「こんな時の為に
もう一人、候補を考えていた!」
「…もう、一人?」
蝶は眉をひそめた。
自分が変えた未来によって、想定外のエピソードが書き加えられたからだ。
「夜空蝶だ!」
(…すいません)
(私、女なんですけど)
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