[前]夜空舞う、銀の蝶 2 「うぜーっスよね あのボクシング野郎」 「んなっ」 「あ…」 …言っちゃったよ。 ツナは隼人君に黙ってくれと言わんばかりに口をパクパク動かしていた。 了平先輩は勝敗を握るのは棒倒しだと言った。 棒倒しはそれ程重要なのだ。 「例年、組の代表を棒倒しの゙総大将゙にするならわしだ つまりオレがやるべきだ」 まぁそれが普通だろう。 たが、次の瞬間 彼はとんでもない発言をする。 「だがオレは辞退する!!!」 「!! え゙!!?」 要は先輩の、大将じゃ戦えないから兵士になりたい、と言う我が儘だ。 しかし、先輩もバカじゃない(はず)。 自分よりふさわしい大将がいる、と先輩は言った。 …これは、…あ。 もしかして…あれじゃね? 「先輩、ちょっ待っ 「1のA沢田ツナだ!!」 …沢田ツナじゃなくて綱吉だし…」 (へ?/な!?) (…まぁそうだろうね) [*前へ][次へ#] [戻る] |