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チョコミント。
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気もそぞろながらも、下に降りリビングに入ると、テーブルの上にはチャーハンとワカメスープが置いてあった。

これ、神田が作ったのか!!?

しかも、うまそうだし!!

ぎゅるーぎゅるる。

美味しそうな匂いにやられて、試しに一口、パクリ。

・・・うっ、うま!!

これ、めっちゃ美味しいんですけど!!

なんだか
女として負けた気がして悔しい。

「立ってないで座って食べなよ」

そんな私の気持ちを知ってか知らずか、神田が椅子をひいて座るように施す。

『え、あ、あり…がと…』

急な優しい態度に、少ししどろもどろになってしまう。

今度は座ってからちゃんと『いただきます…』と言ってから食べ始める。

神田も私の前の席に座った。

チラッと神田を見ると

『!』

目が合ってドキリと胸が跳ね、即座に目をそらす。

なんか…優しい顔してる…?

神田はテーブルにひじをついて手を交差させて、そこに顎をのせて私の方を見ていた。

「おいし?」

軽く首を傾げて私に聞く。

「俺の作ったご飯、おいし?」

再度聞いてくる。

『ま、不味くは…ないんじゃない?』

本当はすごく美味しい。
だけどつい、ぶっきらぼうに答えてしまう。けど、神田は見透かしたように「ふふっ、素直じゃないなぁ」と言って神田も食べ始めた。

柔らかい…優しい顔…。
…そんな神田の優しい顔が、奏にそっくりで。

思わず胸がチクリとした。


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