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チョコミント。
3
1、2時間くらい経っただろうか。

ちょっと落ち着いてきた…。

とりあえず、着替えよう。

ご飯どーしょうかな。

あ、洗濯物も洗濯しないと。

重い腰をあげ、さっきの事を思い出さないように着替え始める。

部屋着に着替えて、制服を見る。

『うわぁ…シワくちゃだし、半乾きだし』

…。

制服を見て、神田とのやり取りを思わず、思い出してしまい

イライライライラ。

沸々と苛々が湧き出てくる。

『…なんで…あんな奴に…あたしの「はじめて」を奪われなきゃならないんだーっ!!』

手元にあったマクラに右ストレート拳をぶつける。

「だから。女の子の暴力は好きじゃないなって言ったろ?」

神田がドアに寄りかかっていた。

『うわぁッ!!?』

ちょっ?!え?!

『何で入ってんの?!鍵は!!』

確かに鍵をかけたずなのに。
私の部屋に先ほどの事なんか何事も無かったように平然と入ってきて居るのはオカシイだろう。

神田は鍵の場所をチラリと見た。

「鍵の開け方は、君のお父様のほうから教えてくれたよ。弥生に何かあったら。ってさ」

「だ、だからって人の部屋に勝手に入って来ないでよ!!っか、何かあったらって。」

もろさっき『何かあった』ばっかりじゃん!!

っか、なんで神田はそんな平然そうなんだよ!!?

神田を恨めしく思いながら俯いていると不意に神田が「とりあえず、ご飯冷めるから早く降りてくれば?」

「え?」

思わず声が出た。

ご飯って・・・

まさか、神田が??

慌てて顔を上げてみるが、既に神田の姿はなかった。


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