チョコミント。
7
―――――――――
『……あ…れ?』
気が付くと自室で寝ていた。
確かお風呂に入ってたはず?
…頭が痛い。
ぼーっとする。
身体もダルいし…。
『んん…』
「あ、気が付いた?」
声のほうを向くと…
『………かな…で?』
男の子がいた。
「…」
男の子が無表情でこっちを見てる。
「ハズレ。神田のほうでした。」
あぁ、神田か。
奏だったらよかったのに。
なんてぼんやり考えてると「とりあえずハイ、これ飲んで」神田から差し出されたのはミネラルウォーター。
『?』
なんで?というかように神田を見た。
「あのねぇ、今時風呂で逆上せるとか…そんなに出てきたくなかったの?」
わ…わたし、逆上せて倒れたんだ?
くぷんっ、とペットボトルが鳴る。
半分くらい飲んだら頭がスッキリしてきた。
『そっか、神田が助けてくれたんだ』
そっかそっか〜、やっぱり本当は優しい奴なんだなぁ〜。
「まっ、俺としてはいいもの見せてもらったけど」
神田がニヤリと笑った。
…?
いいもの…?
見せて?
もらった?
…………………………。
ま、まさか・・・
嫌な予感がし徐々に顔を下に向けて見ると
『!!!!!!!!!!!』
バスタオル姿。
恥ずかしさの余りに
顔がみるみる熱くなる。
「今頃気付いた?」
神田がいやらしい笑みをこぼす。
かっ、神田、わ、わたしのっ、裸をっ、み?見たァ!!?
『ばっ!馬鹿!!変態!!スケベ!!ちっ…痴漢っ!!!』
近くにあった枕を投げつけたが、ひょいとかわされてしまった。
「2時間経っても出てこないから心配したんだよ。わざわざ部屋まで運んで助けてやったのに…」
『はっ、裸…っ、見たの?!』
神田は意地悪く笑う。
『うあああっ!!!馬鹿ぁっ!エロっ!スケベ!変態!!』
私が頭を抱えて叫んでると、神田がスッとと近付いて腕をぐいっと引っ張られて、(え?)って思ったときには唇を塞がれていた。
『んんっ!』
ぐいぐい押して離そうとするが、逆上せたせいで力が入らない。
神田の舌が私の口に入ってくる。
『んっ…』
ゾクリとした。
神田の舌が私の口内を犯していく。
トサッ。
とうとう押し倒されてしまった。
しかも、両腕捕まれてて逃げらんない!
ゆっくり神田が唇を離した。
『びょっ、病人に何すんのよ!』
「…せっかくこんな姿なんだから…ちょっとだけ気持ちいいコト…してみない?」
ね?と妖しく笑う。
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