チョコミント。 2日目 「はぁ…」 これで朝から何度目のため息をついただろう。 今日から神田と三週間も2人きりになってしまうかと思うと、昨日はなかなか眠れなかった。 しかも、昨晩のこと。 私は部屋に行こうとする神田を呼び止めた。 「…何?」 相変わらずのポーカーフェイスで、少々ムカつくが、なるべ優しく言った。 『えっとさ…学校では、私達が一緒に住んでるって事は内緒ということで…』 「…なんで?」 『なんでって、そ、それは…っ。(周りにバレたら色々と五月蝿だろうが!特に女子!それ位察しろ!)』 私は目をそらす。 自然とこめかみが ピクッと動く。 ようやく私の気持ちに察したのか、神田は「…分かった」と承諾してくれた。 が、「でも、その代わりに明日から俺の弁当作って」 『…は?』 「どーせ作るなら1人分も2人分も一緒だろ?」 『…。』 神田は淡々と言っているけど…コレは敢えて言ってんの? 私は少し考えてから、 『神田。アンタ自分の弁当箱、無いじゃん。』 私は、間違い無く正論を言ってやった。 「あ…そうだった。」 神田は思い出したように言う。 ちょっと勝った気分に浸る。が、しかし。 「明日買ってくるから」 『え゛…』 嫌な予感…。 「明後日から俺の弁当、よろしく」 嫌な予感的中。 私を尻目に神田は妖しく、ニッと笑い部屋に入って行った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |