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VIOLENCE LOVE
『バイト先探してよ』



「悪かった」
「……何が?」
「いや、俺のせいで…すまん」

平和島静雄は下を向きながら、呟いた。
…謝って済むなら警察はいらないよ。

「…そうだね」
「…俺だってターゲット逃して怒られてんだよ」
「平和島さんのことはどうでもいいよ……私はバイトが見つからないよ……どう生活すりゃいいの?」
「…すまん」

本当に申し訳なさそうに言う。うなだれていてまるで犬のようだ。

「てか、平和島静雄さんって何者?」
「俺が一番知りたいな。ただムカつくから暴れただけでこれだからな」
「…大人なんだから制御ぐらいしなさいよ」
「…できてたら苦労してねぇよ」

それだけ言うと、平和島は立ち上がってタバコを捨てた。

「とりあえず、これでいいだろ」
「は?何が?」
「謝ったんだから、もういいだろ?」
「…は?」

それだけいうと平和島は後ろを向いて歩き出した。

「謝ったからって許されると思ってるの…?」

そう、呟くと平和島は立ち止まり、振り返りながら言った。

「じゃあどうすんだよ」
「……バイト先、一緒に探してよ」
「…しゃーねぇなぁ」

渋々と言った感じが本当に頭にくる。
本当にイライラする。

「それなら簡単だ」
「……?」
「ウチにくればいい」

ウチ?平和島と一緒のバイト?
もしかして……

私、バーで働けるのかな?





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あきゅろす。
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