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VIOLENCE LOVE
『終わった』



頭が平和島静雄を感知してからの行動は早かった。すぐにブランコから飛び下り、相手の襟首をつかむ。

「何を呑気に…!!」

そのまま、今日のことをまくし立てる。
…こいつのせいで!こいつのせいで…!

「あんたのせいで!バイトが全部ダメになった!どこのバイト先も駄目!駄目!駄目駄目!ありえないよっ!あんた一体何者なの!?」
「………」

平和島静雄は黙り込み、持っていたコンビニの袋をおもむろに開くと一冊の週刊誌を手に取った。それをパラパラとめくり、ある1ページを開き、

「これだろ」

と、私に突き出した。
そこには―…

「な…に…これ」


『平和島静雄VS謎の少女!?』

その見出しが大きく目についた。写真はちょうど数日前の喧嘩の最中のようだ。

「…自販機を投げる池袋最強の平和島静雄…それに対するは……変な言葉を喋る色黒の少女………彼女は一体何者なのか……あの池袋最強と呼ばれた平和島静雄に対抗する彼女と平和島静雄の関係は!?…妹説がだいぶ上がっているが……」

細かい文章にざっと目を通し、週刊誌を引き裂く。
…これのせいで…!
そう思うと、体が勝手に週刊誌を下に投げつけて踏み潰す。

「………」

平和島静雄はそれを黙って見ているだけだった。

沖縄から出てきて数日でこんな目にあうなんて…考えられない。

「あああぁあ!」

終わった。

私の人生終わっちゃったよ。
にーにー。





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あきゅろす。
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