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*薄紅の躯*
「Kの葬列」セバシエ
僕は二番目で良いんだよ


例え、お前の一番になれなくても…。














「Kの葬列」
















お前があの紅い死神を
愛してるのを知っているんだ


「セバスチャン、今夜は
予定があるか?」


寂しいから
傍にいてくれなんて
言えやしない…


「いえ…ありませんよ?
坊っちゃん」



嘘つき


毎夜、毎夜
僕の目を盗み
お前があの死神に
逢ってる事なんて
知っているんだ…


でもお前は
僕と契約しただろう?


その契約書を僕が持つ限り
僕の言うことを聞かなければ
いけない―…



でも僕には
お前だけなんだよ?


ねぇ、セバスチャン…


ほら、今にも僕自身が
熱くなっていく


「どうされました?
坊っちゃん」


解ってるくせに
こいつは意地悪だ…



「っ…セバスチャン…!!
相手をしろっ…!!」


「はぁ…坊っちゃん
おねだりの仕方は教えたでしょう?」


わざとらしく
僕の耳元で囁く悪魔


「セバスチャン…
僕を抱いて…っ…」


「イエス…、マイロード…」










───────────────




蝋燭の灯りが
部屋を照らす中


僕とセバスチャンが
重なっていく


「はぁんっ…あぁっ…!!」


僕の乳首を舐め回す
セバスチャンの舌
手は僕自身を触っている


「坊っちゃん…
そんなに気持ち良いですか?」


ニヤリと笑う口元
嗚呼…僕は捕らわれた蝶か


首に絡まった
悪魔と言う名の
蜘蛛の絲



「イイ…っ…!!
気持ち良い…っ…!!
もっと…っ…して…っ…!!」


もし来世
生まれ変われるなら


僕はまた
お前に廻り逢いたい…



「イエス…、マイロード…」


僕の眼帯を外すセバスチャン


「…なんでっ…?」


「坊っちゃんの
可愛らしいお顔が拝見
出来ませんので
外させて頂きました

次は此方を可愛がりましょうか…」



そう言ってセバスチャンは
僕の蕾に舌を這わせて来た


「んん…っ…!!
あぁっ…!はぁんっ…」


体内を這いずり回る
触手のようで


時折、僕のイイ所に当たるんだ


その度に僕は喘ぐ



「あぁんっ…!あっ…あっ…!!」


「…十分に解れましたね…
それでは、坊っちゃん…

もっと素敵な世界へと
誘ってあげましょう…」


嗚呼…早く、早く
そのそそり起つ
セバスチャン自身を
僕にくれ…



「あぁっ…!!はぁんっ…!
あんっ…はっ…!!」


何度、躯を重ねた事だろう


未だに入ってくる
この瞬間が堪らなく痛い


でも、セバスチャンが
僕だけを見つめてくれるのなら


僕は我慢する


「嗚呼…本当に可愛らしい…
私の坊っちゃん…」


セバスチャンが
僕の頬に手を添えながら
言うんだ



「あぁっ…!もうっ…へいき…
だからぁっ…動いて…!!
セバスチャンのを…
感じた…あぁんっ…!!
はぁんっ…!あっ…あっ…!!」


僕の言葉は最後まで
伝えられず
意図を知ったセバスチャンは
激しく僕を抱いてくる



「…もっとその
可愛らしい声を
お聞かせ下さいませ…」



僕に追い討ちを
駆ける様に
イイ所だけ
狙ってくる


「はぁんっ…!あっ…あっ…!!
イッ…イッちゃう…っ…!!
あぁんっ…あんっ…あぁー…!!」


僕自身から白濁液が
飛び散り
セバスチャンの腹へと
掛かってしまった


でも、その姿だけでも
扇情的で


今イッたばかりの
僕自身がまた起ち始める…



「…坊っちゃん…
貴方は本当に可愛らしく
そして、厭らしい方ですね…」


クスクスと笑うセバスチャン


「…厭らしいくても…っ…
良いから…っ…!!
早く…っ…僕に…っ…
セバスチャンをくれ…!
熱いの…っ…僕の中に…っ…
出してぇ…っ…!!」



僕はセバスチャンに
跨がり腰を浮かせ
淫らに振る


例えるならば
独占欲と支配


今だけはどうか
僕だけのセバスチャンで
居てくれ…



「…良いですよ…
坊っちゃん…
嗚呼…私もそろそろ
イキそうです…」


はぁ…とセバスチャンの
口から零れる甘い吐息


僕はそれだけでまた
イキそうになる…



「あんっ…あぁんっ…!
はぁっ…あっ…
出してぇ…っ…僕の中に…っ…
あぁっ…!また…っ…クる…っ…
一緒に…っ…!!

あぁっ…!あぁんっ…!!
はぁんっ…!あっ…あっ…
あぁ──…!!」


ドクンと
セバスチャン自身が
脈を打った瞬間に
注ぎ込まれる
白濁液…


「あっ…あっ…!!
まだ…っ…出てる…っ…!!」


体内でピクピクと蠢くのを
僕は感じていた…



「…っ…ク…っ…!!」


全てを出しきったのか
セバスチャンは僕から
引き抜き僕の躯を拭き始めた


「誠に申し訳ありません…
ファントム,ハイヴ家の執事たるものー……」


「良い。僕が望んだ事だ。

執事が悪い事をしたら
その時は怒るだろう」



一時の幸せな時間は
刻々と過ぎ去っていく


「…御意…
では、失礼致しました…」



部屋からセバスチャンが
出ていった


一人残された僕は泣いた


涙に揺れて霞む灯りが
僕には痛くて…


僕の初恋…


僕は当主だから
きっとこの想いは
伝えないだろう…


だってセバスチャンは
あの紅い死神が好きなんだから


ままならぬ恋をしてる


嗚呼…虚しい


幾夜も幾夜も
お前だけを想い


僕は眠るだろう


さぁ…この想いを
そっと葬列に乗せて
今夜も眠ろう──…

















*終*
初セバシエ!!
頑張りましたよ、魔奈斗さん!藁

リクエストしてくれた綾瀬 雛汰様に捧げます†




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