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□声聞かせてR15
「……雲雀さん、溜まってませんか」

「……………は」









始まりはリボーンの一言だった。


『ツナ、雲雀の喘ぎ声聞いてこい』
『……………は』

ちょちょちょ、何言ってんのリボーン。
まさかそっち系に目覚めちゃった系?……どっち系?

『な、何言ってんだよ!そんなの無理に決まってんだろ!』
『出来ないって言うのか』
『当たり前じゃん!』

あの雲雀さんだぞ、一体何考えてんだ。
っていうかお願いしたところで、聞く前に咬み殺されそう。

『こないだ俺が寝てる横でギシギシアンアンやってたじゃねぇか。お前の情けない声しか聞こえなかったけどな』
『な、ちょ、起きてたのかよ!うぁぁぁぁ恥ずかしい……』
『っつーことで、行って来い』
『…いや全く意味分かりませんけど…』









で、今この状況。

咬み殺されると思ってた。っていうか今日だけは咬み殺してほしかった。
雲雀さんはいとも簡単に身体を許しちゃって、ほら早くとか言って急かしてきて、切り出した筈の俺がおろおろしてて。


「もたもたしすぎ」
「わ、分かってますよっ」


俺は床に膝をついて椅子に座る雲雀さんを見上げる体制のまま、羞恥であと一歩踏み出せずにいた。

ベルトは外した。下着もずらしている。

あとは、く…くわえればいい、だけ、なんだけど……、


「んんっ!」
「君恥ずかしがりすぎ。僕が手伝ってあげるよ」


とうとう俺のトロさに雲雀さんの忍耐が切れたらしく、俺の髪を掴んで無理矢理自分のものを口に含ませた。
突然口内に異物が入り込んできて、リバースしそうになった。
俺はそれを必死に飲み込んで耐える。


「ぅ…は、ん…っ」
「可愛いね」
「ん、あ…、はぁ…っ」


結局喘いでいるのは俺の方な気がする。
雲雀さんは未だ髪を掴んだままで、それが少しだけ痛い。
上下に擦ってみたり、舌で突いてみたり、とにかく俺は知っている技を拙いながらも懸命に施した。


「っ…綱吉…」


雲雀さんが小さく息を呑むのが聞こえた。
もう少し強い刺激を与えれば、もしかしたら声が聞けるかもしれない。
俺は羞恥を棚の上に上げて、少しきつめにそれを吸ってみた。


「―――あ」


小さく漏れた声。
想像以上の色っぽさと甘ったるさに背筋が痺れる。


「……う……綱吉、もういいよ…」


今のが大分効いたらしい。
瞳が潤んでいるし、頬も僅かに赤いように見える。


「んん…っ、ひば、りさ…っ」
「……っ、綱吉、もういいから…、くっ」


消え入りそうな願いを無視し、強く吸う。
すると雲雀がビクッと身体を揺らし、欲を吐き出した。
口腔にあの独特の苦さと香りが広がり、それをどうしようか迷った末、飲み下した。


「雲雀さん…」
「…っはぁ…」
「気持ち良かったですか…?」
「ん…、何処でそんな技覚えてきたの」


―――全部貴方から教わったんですけど。


「でもあんまり声聞けなかったな…」
「え、それが本命?」
「あ、いえっ、こっちの話です!」


思い通りにはいなかったけどとりあえず自分、よく頑張った。ベタ褒めだよ。
雲雀さんも満足してくれたみたいでよか―――


「はぁ…、なんか仕事するの嫌になってきた」
「へ?」
「それに僕だけ気持ち良くなるっていうのも不公平だよね」
「え、え?」

ちょちょちょ、もしかしてもしかしなくてもこの流れは……、

「ということで今度は僕がしてあげるよ。しっかり喘いでよね」
「なぁぁぁぁぁ!?」


結局応接室には綱吉の甲高い声が響くのだった。


END


終わり方超微妙(笑)

完全に私の妄想です。
雲雀さんが受けってやっぱりしっくりきませんでした。

ありがとうございました!

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