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PINK(完)
9



なんなの、この人は?

慣れ慣れしすぎる。




「…ショウ‥」



「ん?」



私が小さく呟くと、
右耳に手をやって彼は
聞こえない。という顔をする。




"もう一回言って"




そんな声が言わなくても聞こえた。




「…しょ、ショウ!」




「あっ、少し噛んだ!
まぁ、いいや。合格。」




そういうと彼は
私の手を離してピンクの花
を1本根っこごと引き抜くと私の前につきだす。






「俺、あんたと
同じクラスなんだよ。



まぁ、来てたのは
始業式から1週間くらい
までだけど。


だから俺、あんたの
こと知ってたんだ。



毎日花を見てただろ?」




「‥‥」




「俺、
未来に興味があるんだ。」




未来なんて
親くらいしか呼ばない
から恥ずかしくなる。



興味があるって…
そんなこと言われたって
困るものは困る。




「だから、
責任とって俺とこの花園を
育てよ。」




「‥‥‥は?」





以外なセリフに思わず、
声が出てしまった。

「未来も花が好きなんだろ?

俺と未来だったら


沢山の花が増えていくと思う。」



「いやよ私は」



「なんで?」



「…ピンクが嫌いだから」




「あーそれなら大丈夫」





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