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PINK(完)
8




「なぁ、あんた名前は?」






ふいに、
目を瞑っていた彼が、
私を見つめる。




「何で?」




「なんとなく。で、名前は?」




「あなたが先に述べるなら
答えてあげても良いわ」




「おまえ…性格悪いな。


まぁ、
いいや。俺はショウ。」



「ショウ…私は武田。」



「苗字かよ」





「だって下の名前を
あなたに呼ばれたくないし」



「なんだそれ。
おまえに俺、嫌われてんだ。残念。」




あなたというより、
髪の色が苦手。




「武田未来。」





「なっ何で私の名前っ。」




「やっぱあんた俺のこと
知らないんだ」




「は?」




ピンクの頭の彼は
小さなため息をついて
肩をすくめた。





「待って、だから何で
あなた私の名前、


知ってるの?!」




「ショウ。」




「はぁ?」




「未来がショウって呼んで
くれたら答えてあげて
やらなくもない。」





「なっ、ってかぁ


早速呼び捨て?!」





私がびっくりした顔で
彼を見ると彼は笑って




「だから、ショウー」





と私の手を掴んできた。





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