真雪を眼下眺め、凛はネクタイを緩めてワイシャツのボタンを外した。
見下ろす視線の先には、真雪が潤んだ瞳で凛を見つめて息を荒げる。
乱れたワンピースからは淡いピンクの下着がチラリと見え、余計にそれが煽情的で凛の下半身は昂る。
「真雪、お前を見てるだけで……止められそうにない……」
「あ、ああ!凛さ、駄目……です、あ……ンン!」
「あまり大きな声を出せば、誰かに気付かれる。少し、大人しくしてくれ。……本当なら、もっと啼かせてみたいんだがな……」
僅かばかりの抵抗は凛にはくすぐったく、凛の胸を弱く押す手を優しく制する。
柔らかな膨らみ包む下着を外し、紅くそそり立つ突起に凛の指が触れれば真雪は甘い声を上げ、唇を重ねれば真雪の喘ぎは凛の口内に吸い込まれる。
ねっとりとした熱い舌が真雪の舌と絡まり合い、チュクリと音をたてる。
時折啄ばみ、熱い吐息を漏らす薄く開いた唇に舌を差込めば、二人の唾液が混ざり真雪の頬を伝った。
真剣な眼差しの凛の蕩けるようなキスに、真雪の抵抗は完全になくなる。
しかし、いつもと様子の違う凛に疑問を投げた。
「凛さん、どうして……こんな事……」
「……ライカに騙されて、媚薬を飲まされた。だが、こうでもなければ、真雪に触れることはなかった……」
そう言うや否や、凛は真雪の首筋に顔を埋め舌を這わせる。
小さく声を漏らし、跳ね上がる真雪の身体。
凛の唇が当たれば身を捩じらせ、ジワジワと迫り来る快感に戸惑いを感じながらも、徐々に身体の中心から熱くなる。
「雰囲気に流されるだけで良い、俺の気持ちに応えなくても……。だから、今は俺だけに感じるんだ」
耳元で熱い吐息を感じ、真雪は甘い陶酔に誘われる。