「真雪……好きだ……」 凛は愛の言葉を囁きながら、真雪に何度もキスを落とす。 力が抜けその場に立っていられない真雪は、凛に支えてもらって何とか地に足が着いている状態だ。 「凛さん……、一体……どうし」 「抑えが……利かない、真雪が欲しい」 離された唇はしっとりと潤いで、薄い唇から愛欲の言葉を零す。 普段なら絶対に言えない言葉。 媚薬の効果も手伝って、凛は自分自身が驚くほどに、身体と脳が真雪に対して貪欲になっていた。 凛にキスをされたまま抱きかかえられた真雪は、ベッドに優しく下ろされる。 壊れ物を触るかのようにソッと髪を梳き、角度を何度も変える濃厚な深いキス。 凛の手は流れるような動きで真雪の身体に指を這わせ、背中に手を滑らせると、ワンピースのファスナーをゆっくりと下ろした。 「やだ……、凛さん……止めて、ください」 「無理だ……、もう、止まらない。優しくする……、だから今は、俺に身を委ねろ」 耳朶を食みリップノイズをたて、愛撫する凛の唇に真雪の身体は反応を見せる。 「あっ、やぁん……、凛さ……」 次第に真雪の顔は上気し、抵抗する力が弱まる。 ワンピースが肩から滑り落とされると、真っ白な真雪の肌が露になる。 「名前の通り、雪のような綺麗な……肌だな」 「駄目です、凛さん……、やぁ…!」 胸の膨らみに唇を寄せ、紅く色付く華を咲かせ指でなぞる。 「本当に……綺麗だ」 今まで真雪に対してはストイックに接していた凛は、夢にまで見た真雪の肌に印を残す。 苦しみが抜けてきた凛の身体は、快楽だけを求めている。 今、凛の身体を支配するのは、本能だけ。 |