書く ―CHの二次小説を扱っていマス。 チョコケーキ(前編) 今日は甘い甘いバレンタインデー。 冴場アパートにも、朝から甘い匂いが立ち込めていた。 その匂いのせいか、いつもより早くリビングに顔を出すリョウ。 頭をボリボリかき、欠伸をしてこっちへ近づいてきた。 「おはよ。リョウ!アンタにも。毎年恒例義理チョコケーキ☆」 テーブルの上にハート型のチョコケーキを置く。 「おぉ。香コーヒー」 チョコケーキが置かれたテーブルに座り、チョコケーキのクリームを指ですくってひとなめするリョウ。 なんだかその姿が可愛らしくて、思わず微笑んでしまう。 淹れたてのコーヒーをリョウに差し出して 「味はどう?」と問いかけると 「ん。甘いけどうまい」 言いながらコーヒーを啜る。 今度はフォークを持って、ケーキにパクついた。 「リョウってこのケーキだけは、甘いと言いながらも全部食べてくれるよね」 あたしはリョウの目の前の席に腰を下ろした。 「ああ。甘いけど、甘すぎなくてこのケーキは食える。」 「そう…」 なんだか自分が、 特別だと言われてるみたいで嬉しくなった。 「あ、そうそうケーキ作ってて思い出したことがあるの…」 それは、まだリョウの家に 転がりこんで最初のバレンタインのお話。 ☆☆☆☆☆ 後編にいきます!! [*前へ][次へ#] [戻る] |