無邪気な君とロリコンな僕
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僕は寂しいが微笑む。
すると、彼女もうつむき、寂しそうな表情を浮かべた。
「そうなんだ…寂しくなるね。お兄さんがいないと、私、一人になっちゃうや…」
そして、そんな状態で彼女が口にだした言葉が、僕の涙腺をもろくさせる。
会話せずとも、僕と彼女はなんらかの要因で影響、いや繋がっていた。
少なくとも彼女は僕の存在を喜んでくれていた。
それだけで、その事実だけで、僕の心が満たされていく。
「ごめんね…でも、行かなくちゃいけないから…大丈夫、友達はいるだろう?」
僕はそう言い、彼女の頭をなぜる。
でも、彼女は首を横に振り、涙が溜まった瞳で見上げてきた。
「ううん、私、友達いないの…だって、何を話せばいいかわかんないだもん。だから皆、私のこと嫌いになっちゃったの…」
僕は、上目づかいで見上げてくる彼女にドキドキしながらも、初めの出会いを思い出していた。
あのとき、彼女は僕に話しかけてきたが、すぐにブランコの方へと行ってしまった。
でも、今ならわかる気がする。
彼女の頑張りが…
誰かと仲良くなりたかったという気持ちが…
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