無邪気な君とロリコンな僕 ページ:7 「あぁ、はい、これ。」 僕は興奮と緊張を一緒に感じていた。 彼女の肌に触れている。 彼女が目の前で微笑んでいる。 彼女のピンク色の唇が目の前にある。 僕は抱きしめたい衝動をこらえながら、彼女にさっきまで描いていた絵のページを開き、それを渡した。 「うわぁ、すご〜い!お兄さん絵ぇうまいね!すごいよ!」 それを見た瞬間、彼女は両手でスケッチブックを持ちながら、嬉しそうに幸せそうに微笑む。 僕もそんな彼女の表情を見て、微笑んだ。 「気に入ったなら、それあげるよ。」 運がいいことに、彼女に見せたスケッチブックには、日ごろ感動した風景などしか描かれてなく、膨大な量の彼女の絵は他のスケッチブックに残っている。 「え?本当?やった〜!」 彼女は嬉しそうな表情で、彼女が描かれている絵と僕に、視線を交互に向ける。 そのしぐさが可愛くて、僕はどうにかなりそうだ。 時間がこのまま止まってくれたらと、初めて願うほどに。 だって、これは最後のつかの間の幸せ。 「あぁ、本当。僕は明日でこの村を引っ越すから、話したことはあまりないけど、いつも一緒に公園にいた君にお礼としてあげるよ。」 [*前へ][次へ#] |