Silver Chain
11
「な〜によ。ずっと後を付けて。」
サスケが居る事は、わかっていたが、俺としたことが、
今の気持ちを表に出してしまっていた。
「最近…姿が見えなかったが?」
「あぁ…任務で、里外に出てたからね。代わりの先生の言う事、ちゃんと聞いてた?」
俺は、話をはぐらかすつもりだったのだが…
「俺に、嘘は通用しない。」
「だよネ…」
ふぅ〜っ――と溜息をついて、俺はサスケを火影岩の上へ誘った。
「ここからは、里が一望できるよね〜。」
「…」
「俺達は、この里を護る忍だ。いや、この里だけじゃない。
火の国を護る事が、俺達の使命だ。」
「何が言いたい?」
「俺達の背中には、沢山の命が乗っかっている。だから…」
「だから、己を犠牲にしなきゃならない時もある…ってことさ。」
俺は、得意の作り笑いを、サスケに向けた。
「…何か手掛かりを掴んだんだな?」
「掴みかけた…ってトコかな。」
サスケには、花音の事は隠すのは無理だな。
それに、一緒に捜すって約束したからね。
「花音の居場所が、わかったよ。」
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