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Silver Chain
10



「…以上が、私が見てきた事、全てです。」



俺は、あの世界で見た事、体験した全てを火影様に報告をした。



火影様は、黙ったまま
沈黙を続けている。




「カカシよ…」



「はい。」



「この件は、これ以上…」



火影様が言いたい事が、わかった。



「火影様っ!」


「お主の気持ちは、十分わかる。しかし、お主程の上忍が、たびたび里から居なくなるというのは困る。
その上、お主は今、下忍を育てる上忍師。
お主の今の立場を、考えると…
わかるな?」



「…はい」



俺は、それ以上何も言えず部屋を出た。



火影様の言う通り。

俺は、木の葉を代表する忍だ。


それに、今、
これからの木の葉を背負っていく、忍の指導。


大切な、あいつらを見捨てる訳には、いかない。


わかってるんだ。


わかっているんだ…



「…クソッ」



俺は、どこに向かう訳でもなく、

ただ足の向くまま歩いていた。



「お前が、気を乱すなんて、珍しいな。」


木の陰から姿を現したのは、


サスケだった。





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