Silver Chain 12 「…と、言う事は、次の満月に、ここへ来れば…」 俺とサスケは、花音が姿を消した場所――― 四代目が残したであろう、封印式が浮かび上がる場所に来ている。 もちろん、今は浮かび上がっていない。 「俺の仮説が、当たってたら…の話だけどね。」 「どうするんだ?」 サスケが俺を煽る。 「どうするも、さっきの話、聞いてなかったの?」 俺は、あえて、呆れた様に言った。 「じゃあ、何故、俺に話した?」 「だって、嘘ついても、バレちゃうデショ? それに、ごまかしたところで、下手に動かれたら、困るじゃナイ。 お前、無茶しそうだし。まっ、四代目の封印に、更に俺が封印したから、そう簡単には、解けないケドネ。」 サスケは、唇を噛み締めた。 流石のサスケでも、手も足もでないデショ。 「って訳だから、一人で動こうとしても、無駄だから。」 「お前は… お前は、ここまで手掛かりを掴んでおいて、諦められるのか?」 サスケから殺気を帯びた、チャクラが溢れ出した。 「言ってくれるじゃナイ。正直、まだ頭の整理が出来ていないんだよ。 とにかく、今はまだ動くべきじゃない。 それに、俺には、ここでやらなきゃならない事が山ほどあるからネ。 でも…諦めた訳じゃないゆ。」 サスケは、無言で、頷いた。 俺の気持ちは、通じただろうか? [*前へ] [戻る] |