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Silver Chain





屯所に戻って、縁側に座って、銀時のことを考えていた。




土方も沖田も、銀時を捕らえようとしなかった。



と、いうことは、銀時が過去を隠しているって事。



攘夷活動をしている様子もなかった。



でも…




腰に差していた、木刀。




まだ、銀時の心の中には、武士としての誇りは残っているのだろうか…




気の抜けたような面構えは昔と変わっていないのに、



変わってしまった、銀時の気配。



きっと、町で何度もすれ違っていただろう。




けど、銀時の気配に気付けなかったのは



昔の銀時の気配を、全く感じ取れなかったから。




離れていた時間を、銀時はどう過ごして、どう生き抜いてきたんだろ…





あたしの方を、一度も見ずに、逃げるように去っていった銀時。




銀時にとって、あたしという存在は、もう消えてしまったんだろうか。




消したい、過去なんだろうか。




『ようやく、見つけたのに…』




あたしの呟きは、誰に届くでもなく、風に揺れた木の葉音に掻き消された…





「おめー、万事屋と知り合いなのか?」




不意に、背後から降ってきた声。




あたしの横に腰を下ろしたのは、



土方だった。







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あきゅろす。
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