妄想エロ小説
部室で…A
その日は、なんとなくいつもと部員の皆の様子が違っていた。
本当に、なんとなくなんだけれど…。
「今日、何かあるの?」
『え?いや、別に何も…』
ソワソワして、落ち着かないような…そんな感じ。
練習にも、身が入ってないような気がする。
「みんなー!集中してー!」
顧問の先生が不在ということもあるのだろうか。
落ち着いて練習出来ているのは三年生達だけで…。
「部長、ちょっといいですか?」
この様子で、部員達に何かがあった事を確信した私は部長の元へ向かい、尋ねた。
『ったく、奴等仕方ねぇな…』
部長は呟くと、私に部室に行くよう促した。
話があるようで、先に行ってて欲しいとのこと。
『すぐ行くから』
部室の鍵を受け取ると、グラウンドからの距離をゆっくりと歩いて行く。
その途中、どうしてこんなに大きい野球部のマネージャーが私一人だけなんだろうと、ふと思った。
そういえば私が入る前に一人、いたらしいと聞いた事がある。
(どうして辞めちゃったんだろう…)
そんな事を考えているうちに、いつの間にか部室の前に到着していた。
鍵を差し込み扉を開くと、部室の中から異様な雰囲気が発せられている気がして、後ずさった。
(…気のせい、だよね)
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