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ご指名は?1.5 34


「..え??????????」


これは、まだ夢..!?!??

「あ、わわストゥーップぅぅッッッ、はいもう終了していいよッッッ!!!」

と、くくさんが菜太郎の腰にしがみつき、菜太郎を宙から下ろす。

え???..ん?

「まぁじっくおわりー!!!」

あ、そういう事か!!

「ん?どういう事だ?」

菜太郎マジックとか秘密で練習してたの?なぜに。

「ちょっと、っ..!まだ寝るから部屋からさっさと出て行け.....!」

と、菜太郎は頭を押さえ、尋常じゃないくらい顔を歪めた。

その顔が結構マジで怖かったので、私は静かに10メートルほど後ずさり、静かにドアを閉めた。ここまで約2秒。

「というか、マジック練習してた後にまだ寝るってなに?」

とにかく、なんだろ、この..悪魔野郎の弱点掴んだ感!

「ふはははマジックするくらいで何を恥ずかしがっておる!!なぁに、口止め料ナシでも口止めしてあげるさ!」

とあっはっはっは!とドアに向かって私はわざとらしく笑った。そして腰に手をあて仁王立ち。

五月蝿い..!と呻き声が聞こえるが、それは無視してるんるんと部屋に戻ろうと階段へ向かったーー。

「j・kッッッ!!!」

私の部屋のドアの前に、奴がいた。

飛び跳ねてわー!!!とはしゃぐくくさんを前にして、崩れ落ちる。

もおなんなん次から次へともお..。

「Oぅぅぅぅぅぅッッッ!!!拒絶うぃぃッッッぃ!!!」

ハアハア興奮し出す変態にその姿勢のまま私は問いかける。

「ついさっきまで菜太郎のとこにいたじゃないですか..」

おーう?とくくさんは私のいるところと反対側を指差した。

「アッチにもう一つ階段アルよッッッ!!!」

そうだったんだ〜..と私はうんうん頷く。

「いや速っ!菜太郎の部屋私が降りてきた階段にめっちゃ近い場所だったじゃん..」

そして私の部屋も私が降りてきた階段に近い。さらに廊下はめっちゃ長く、ずっと歩くと疲れる程。

「ねぇねッッッ」

私は急いでくくさんの口をべちっと押さえた。くくさんはうれしそうだ!

「おーい、鈴ちゃんさっき凄い走ってたけど大丈....なんか今、くくの声が....」

ゾッとした。手にかかるくくさんの荒息にでなく、階段を上る足音に。

ズサアッ!!

私はくくさんを自分の部屋に押し込んだ。

「ふがふがふごふーーー」

必然的に私がくくさんに馬乗りしてしまった。でも気にしてる場合じゃない。

「気のせいかな....」

ホッとした。

やがて、隼人さんの足音が聞こえなくなったので、くくさんの口から手を離す。

「もっともぉっとーーーッッッ!!!」

と、私は立ち上がり、くくさんから離れた。い、いや変な体勢になったもんだ..。普通逆だよね。

「ちょちょっと待ってください、どうしてまた私の部屋に近付いたんですか?」

気まぐれ?変態?

「あ、そうだ!!」

とくくさんは倒れた状態から起き上がり、座った。

「あとちょっとでボクのキュートボーイがくるよッッッ!!!」

え?菜太郎もここに?と思ったら、影が。

「っはぁ...、隼人どっか行ったか...」

噂をすれば菜太郎だ、ゼェゼェ息が荒い。

「いや、あんたは寝てなって!」

と思わず肩を掴んでしまった。それ程苦しそう。

「熱うつったのかな..」

と私は菜太郎の顔をよく見た。赤くはない。

「ちょっ..離..せっ...........!」

と、ドンッと菜太郎に押された。

「..で、何しにきたの?」

と私はジトーっと2人を見る。いや、菜太郎だけを。

「さっきの、...マジックしてた事、誰にも言うな」

え?

満身創痍で伝えたいのそれ?

「菜太郎く〜んそれは大丈夫だよ〜?だから早く寝て!!」

と、近くにあったソファに今度は私が菜太郎を押した。

「やめっ...うっ...........!!」



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