Long 寝れない夜は、誰のせい?ー第四日ー 正直…。少し寝不足…。 どうもこうも、周りの雰囲気に呑まれてるっていうか、なんていうか。 誰かなんてのは、分かりきったことで。 『楽しいのな、ツナ!』 とは、夏を満喫中な、山本。先週は野球部の合宿あったから、別な意味で、楽しんでたらしいけど。やっぱり…。 『な、獄寺。ここ、どーやんの?』 「あ?そこは、だから、これをだな…」 と、誰かさんを独り占め。 「十代目?大丈夫ですか?お疲れですか?」 「平気だよ、ありがとう。あ、ここは、どう考えたらいいの?」 「ここはですね、この方程式を…」 山本の獄寺君を見る目が、優しいのなんの…。あー、満喫してるよね。 とりあえず、昼の自由時間で、夏休みの宿題を進めていい事になってるから、何時ものごとく、3人膝付き合わせて、勉強中。この前の花火大会から、山本のテンションは上がりっぱなし。 「夕飯は、自炊実習だったよね」 『そうだったな』 「十代目、笹川誘わないんすか?」 「え、あ。…っと…」 ニコニコしながら、見つめてくる二人に顔が上げられない。 『せっかくだし、いいんじゃね?』 「そぅっすよ、お手伝いさせていただきますよ!」 なんだか…。いつになく、面白いくらいに意気投合(笑) でも、昨日位から、笑ってられない事態もあって。 丁度寝付き初めの、うとうとしたあたりのこと。 なんか二人の話し声が、聞こえてた。眠いし、小さくて聞こえないし、寝ちゃおうと決めたとき、事態は急変。 ガサガサと、起き上がる音がして、それと同時に、さっきより、少し大きな獄寺君の批難の声。 『ツナ起きる』 「っ。どっちが悪者だよ」 『はい、俺。一緒寝るだけだし。なんもしねーし』 「…信用ならねー」 あっさり悪者認めてるし。てか、全く信用されてない感じだな。 『大丈夫。ツナ起きる前に、自分とこ行くし、な、獄寺ぁ』 「…仕方ねぇな…。イマイチ枕変わって寝れねぇし、いっか」 『サンキュー』 信用出来ない割に、あっさり。てか抱き枕代わり?て、その方が、寝れちゃう訳? つかさ…、俺、気になってきてるし。 『獄寺ぁ』 「…何だよ」 『大好き』 「は、早く寝やがれっ。てか変なとこ、触んな」 『触って無いよ、わ、気になってる。触って欲しい?』 ヤバイ、寝れなくなりそう。 寝ちゃえと、焦るほど寝れない。 「馬鹿っ、本当、早く寝ろっ。十代目起きるだろ?」 俺起きてるよ…。 イマイチ寝付けなくなった、俺をよそ目に、その後、すぐに山本は寝ちゃうし。それに対して、獄寺君は、ぶつぶつ文句言った後、寝たの確認してから、キスとかしちゃうし(音だけだから、何処かはわかんない) やっと俺が寝付けたのは、明け方。 後2日、お願いだから、明日は大人しく寝てね。 [前へ][次へ] [戻る] |