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Long
寝れない夜は、誰のせい?ー第三日ー
昨日の花火大会は、だいぶ盛り上がり…。
案の定盛り上がり過ぎた人も、居るわけで。
周りでも、告白したの、キスしたの盛り上がりは、まだ覚めやらず。

なんとか、京子ちゃんと花火を一緒にするまでは辿り着いた。楽しい時間だったには、だったんだけど…。
「山本。おはよ」
『おはようさん。昨日サンキューな』
「…いいんだけど」
山本の後ろの獄寺君を見れば、不機嫌極まりない顔。
でも俺を見つけた瞬間、何時もの獄寺君に戻る。
「おはようございます、十代目」
「おはよ」


昨夜。
花火大会開催中のこと。
『な、ツナ』
「何?」
『今日の花火、獄寺と俺不参加』
「は?」
『ツナは笹川達と参加だろ?』
何やらまた、作戦中?
『他のヤツに何か言われたら、ごまかしといて』
「了解。満喫してるねぇ」
山本は笑ってごまかしてるけど、楽しそうにしてる。
抜け出して、何してるか何て、怖くて聞けない。喧嘩してるか心配してた頃が懐かしい。
未だに認め無い獄寺君の、取り越し苦労が可哀想に、なる時もあるくらいな…。
「昨日は、すいませんでした、十代目。ちょっと野暮用で…」
「いいよ。気にしないで」
『今日は、天体観測だったよな』
「今日は、一緒に見ましょうね。俺、ご説明させていただきます」
山本の言葉に、被せるように話す獄寺君に予防線が見える。
『…だな。俺にも教えてな』
「…気が向いたらな。でも、メインはあくまでも、十代目だからな」


後三日。
騒がしい日々はまだ続く。


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あきゅろす。
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