【 人間万事塞翁が馬 】
11
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「・・・悪かった」
俺は大介を見つめた。大介はバツが悪そうに足元に目をやっていた。
「俺さ、家も一応金持ちだし、その、成績も、顔も悪くはないってゆーか。
その、だからみんなにチヤホヤされてきたし、女だってちょっと声をかけたりしたら
みんな同じようなさ、反応してきた。だからお前も同じだと思ってたのに・・・」
「うん」
「なんてゆーか全然他の奴らとは違った。どっか突き放されてるみたいで、俺、なんかすげー焦った。
友達とか、そういうの大事にしない奴なのかと思ったら、でも入学式ん時にさ・・・」
「・・・ああ」
「だからなんか悔しくて。んで話聞こうにもお前は俺のこと全然相手にしてないってゆーかさ。
で・・・えと、だから。ごめん。
でも俺、本当にお前、えと、歩と、と、友達になりたい!だから・・・!!」
おっと。いきなり名前を呼ばれたのにはびっくりだな!
「お、俺と・・・、その、友達になってくだ、さい・・・」
大介はちょっと恥ずかしがっているのか顔が少し赤くなっていた。
「大介、さ・・・」
大介が顔を上げる。
「お前・・・モノ好きだな」
そういえば大介は驚いたような顔でこちらを見た。
「は!?ん、んなっ・・・!!」
「ははっ、冗談冗談!こちらこそ、よろしくな」
「うえっ?」
「今日から改めて、俺とお前は友達だ!!」
「ま、マジでか!?よっしゃー!!」
大介は飛び上がって喜んでいた。(え、そんなに?
変な世界に飛ばされてまだ数日。氷帝に入学してわずか二日。
だけどどうやら俺にも新しく友人ができたようだった。
(新たな友情に、乾杯!)
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(あ、でも話すのはめんどくさいからおいおいな)
(は、ちょ、おま!マジかよ!!)
【 第弐章 END 】
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→おまけと後書き、的な??
見ちゃう?^^
[\(^0^)][(^0^)/]
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