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【 人間万事塞翁が馬 】
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「歩ちゃん!クラス表あっちに張ってあるんだって!!」

無事、氷帝学園に辿り着いた俺たち。事前に場所とかいろいろ確認しに来てはいたけどさ。

周りには慣れない制服に着られた初々しい新入生たち。
そしてその親御さんたちだろう、着飾った御婦人がたや御父兄の皆様が見て取れた。

そんな周囲のにぎわいをよそに俺は「今日からここに通うのかー」なんて改めて感慨深いことを考えていたのだが。

そんな俺とは対照的に、奴は現金だった。ありゃー自分のクラスとキャラのことしか考えてねーや。
登校時ももちろんうるさかったが、どうやら昨夜もうるさかった。
どうやら妄想が止まらなくて夜更かししていたらしい。
(時々キャー!、とかジタバタと悶絶する音が聞こえてきていた)

「・・・おー」

あまりにやる気のない俺の返事にちょっと不機嫌な顔をして見せるも、すぐにニッコリと笑って俺の腕を引いて走り出した。
近くにいた男子生徒2〜3人が遥香の笑顔を見て顔をほのかに赤らめていたのを俺は冷静に確認した。

まー見てくれは可愛らしいもんなー。まあ慣れれば性格も可愛らしいのかもしれないが。

ちなみに俺は眼鏡着用だ。ノンフレームの眼鏡。ツリ眼で眼鏡。
まーあ近づき難いことだろうよ。なにこのガリ勉、とかみたいなさ。

クラス表は、まあはっきり言って見えなかった。

なんだあの人だかり。分かるわけねーじゃん。

まあ氷帝学園と言えば言わずと知れた金持ちマンモス校だもんな。
なにせ次元を超えた俺らも知っているのだからその知名度たるや計り知れない。(ちょっと違うか?)

人は多いわ、クラス数は多いわでこりゃー見るの大変だなー

遥香は人混みの中に入ろうとするもどうやら入れこめそうにない。ちっちぇーかんなー

俺はため息をつくと遥香に近寄ってその腕をグイ、と引いた。

びっくりした顔の遥香をよそに、俺は遥香の腕を引いて少し離れた人の少ないところに移動した。

「見てきてやるから。ここで待ってろ」

いいな、と言えば遥香は一瞬驚いたような顔をして、でもすぐにそりゃーもう花も恥じらう様な笑顔でありがとう、歩ちゃん、と言い微笑んだ。

よし。

踵を返すと、人混みへと向かう。

くっそ、人がゴミのようだと言ったのは誰だったか。

ある程度遠慮せずにぐいぐいと人混みを押しやり、前に進む。

北川歩。桜庭遥香。

キャラのクラスまで見ている暇はない。
(言わずもがな。日吉・鳳・樺地の2年生トリオのことだ。まあ1年前なんだから1年生トリオとなるのだが。)
何せこの人混みだし、クラス数が半端ないのだから。

遥香も見てきてもらっているのに一々文句を言うほど馬鹿な真似はしない。(とゆーかさせない。)
その辺はしっかりとわきまえているのだ。・・・まあワガママはワガママなんだけど。

A、ない。B、ない。C、ない。Dもない。
E、お、俺の名前発見!遥香は・・・ねーな。
と思いきやFクラスに遥香の名前をはっけーん!

隣のクラスね。
遥香がギャーギャーいわなきゃいーけどな。(一緒じゃないとやだー!とかね)


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