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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
丁重にお断りさせていただきたてまつりまする
















…状況が理解出来ません。
なんで私、プロポーズされてるのでしょうか?
しかも、きっととんでもなく偉い方に。だって徳川家の将軍って…。
固まっていると、将軍に手を握られた。


『!』
「返事を…聞かせてくれ」


むむむむりです!!どうやって断ればいいの!?!?
すがる様な目でちょうど目の前にいた沖田くんをみると、今にも刀を抜きそうで、それを近藤さんと土方さんに止められ、悔しそうな顔をした。きっと、幕府の中の真選組は将軍様には逆らえないのだろう。
泣きそうになっていると、銀ちゃんが私の手を握って立ち上がった。


「すいません、将軍様。こいつ俺と結婚する予定なんです。な」
「なんだと?そうなのか、お主」


・・・はい?
この気持ちを一言で言うなら、目が点。
ていうかまたこの展開!?デジャヴ!?!?
…でも銀ちゃんがせっかくこの場を切り抜けようとしてくれてるんだ、この作戦に乗るしかない


『…はい!そうなんですごめんなさい丁重にお断りをさせていただきたてまつりまする。』「オイー!!!なんだその言葉!?アホ丸出しー!?!?」
『ぎ…ぎんじうるさい!』
「"ぎんとき"だよ」
『…あ』

「…ふふふ」


このやり取りを見て、将軍様が笑った


「その様子では、余にもチャンスはあるということだな」
『「え゙」』
「必ずや、嫁にしてみせる。帰るぞ」
「「「「はっ」」」」


そう言うと将軍様は護衛らしき人を連れて帰っていった
姿が見えなくなると、真っ先に駆け寄ってきた新八…を突き飛ばした沖田くんが目の前にきた


「華!!!」
『お…きたくん…どうしよう私』
「俺らは今回手を出せそうにありやせん…」
「悪いな」
「無理矢理結婚を申込むなんて…将軍様もなんてお人だ!」
「アンタが言えることじゃないでしょう」
「でもどうするネ?嫁にしてみせるって言ってたアル」
「俺がせっかく恋人のふりしてやったのに華がヘマするから」
『ごめ』
「ていうかなんで旦那が華の恋人役なんですかィ。普通なら俺に決まってるでしょう」
「しょうがねぇだろう?今回はアンタら真選組は手だせねーんだからよ」


そうだ。今回は、真選組のみんなに迷惑はかけられない。
だってきっとクビになっちゃう…
だからここは、あまりお願いしたくないけど…


『…銀ちゃん、神楽ちゃん、新八』
「なんだ?」「なにネ?」「なんですか?」
『…今回だけ、よろしくお願いします』


頭を下げると万事屋の3人がニヤリと笑った


「「「まかせろ!」」」







こんな内容を銀ちゃん達にお願いするのは、少し恥ずかしいけど結婚なんてするわけにはいかないんだ、だから…これからが勝負!









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あきゅろす。
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