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世界の平和は甘い物を食べる事から始まるのだ
偉い人には逆らえない
















『こんにちわー!』


暖かい日が射して春も近くなったと思うこの頃。
今日は屯所に来た。
だいぶ前迷子になったときにおいでって言ってもらったのにずっとこなかったから。
もちろんお土産にケーキも持って、手作りのね!


「なんで俺達まで〜?」
「あまり好きじゃないネ、ここ」
「知りませんよ、華ちゃんに言って下さい」


しばらく待っても返事がなかったので私は銀ちゃんたちのところへ戻った


『うーん、いないのかな?』
「いねーんだよ、きっと。帰るぞ」

「あれ!?!?華さん…ですか?」
『あー!さがるくん!』
「げ。」
「げってなんですかげって!!それより、今日はどうしたんですか?」
『えっと、屯所にお呼ばれされてからずっと来てなかったから、あいさつしに』
「え?つい先日きたじゃな「よし、じゃー入ろうか!」
「ちょ!なんですか旦那!」
「うっせーよ!あの事は内緒なの!!まったくいつまで言わせる気だよコレ!」
「それよりも今日はダメです!!!」

『お邪魔しまーす!…?』

「僕の話を…!」
「「「あ」」」


屯所の扉を開くと、そこには白い髪をキレイにセットしたおじさんと、きれいな袴をきた人がシートを敷いて座っていた。
2人の間には豪華な重箱にはいった豪華な食事。
セレブの花見といったところだろうか。
何もできず立っていると退くんがそのおじさんに怒られてしまっていた


「山崎ィ…ちゃんと周り見張ってろってェ言っただろうがァ…」
「すいませェェん!!!」


するとその騒ぎを聞き付けたのか、周りからたくさんの真選組の人達が現われた。
もちろんその中にはあの人達も。


「あ、華じゃねえですかィ。」
「アンド万事屋か」
「んだよ、俺達はオマケってか?ツレねぇなあ」
「今日は大事な客人が来てんだ。帰れ」
「あぁ?」
『ちょ、だめです!ああああの!これ届けにきただけなんで!みなさんでわけて下さい!では!』


喧嘩になりそうだったから私は帰ることに決めた。
少しお話ししたかったけど、お客さんが来てるならしょうがない…。

私がみんなを引っ張り帰ろうとした時。
後ろで私のケーキの包み紙を開ける音がした(食べてもらえてよかった)
そして門を潜ろうとした時だった


「待て…」

『え?』
「(まさか…銀さん…)」
「(いや、そんなことは…ねえ、神楽ちゃん?)」
「なにがネ?」


その人が頭に掛けていた笠を取って立ち上がった


「そこの4人だ」

「「(やっぱ将軍かよォォーーー!!)」」


そう、立ち上がったのは将軍だった。
出来る事ならいますぐ帰りたいと俺達2人は思っていた


「金髪の主…」

「(華ちゃんに何か!?)
「(なんか俺すっげー嫌な予感すんだけど)」

『なんでしょう…?』

「余の嫁になってくれぬか」


その時きっとその場にいた全員が固まっただろう。
近藤さんたち真選組の皆さんも口を開けてびっくりしている
きっと聞き間違いだ。そんな希望を込めて私はもう一度聞き直した


『あの…もう一回』
「徳川家に嫁いでくれ」

『「「「「「「エェェェェ!?!?!?」」」」」」』




…またまた大変な日々が始まりそうです…









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あきゅろす。
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