お題
1
「歩、歩、」
黒い世界で、
白い世界で、
俺を呼ぶ幼馴染みの声
「…ん…おはよ、哀」
眠りの世界から目覚める
俺の朝はいつもこの幼馴染みの声で始まるのだ
それはいつから、だっただろうか?
物心つく頃には哀が起こしにきてくれてた
否、小さい頃は確か一緒に俺の部屋でこの子供一人には大きすぎるベッドで寝てたんだ。
まあ、大きくなった今となっては一緒に寝る事なんて無くなったけれど
「おーい、歩ー?」
そんな感じで物思いにふけっていると、
どうやら俺が寝惚けていると勘違いしたのか(いや、実際寝惚けていたんだけれど)
掌を俺の目の前でヒラヒラとさせていた
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