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散雪華〜貴方と共に〜
修学旅行。だよね?

「え。ちょ、ま…! え、ええ!!? なにここ!?どうなってんの?」


右を向いても、左を向いても、周りを歩いてる人たちはみんな着物。


なんか、昔に戻ったみたいな…。


「って、何言ってんだか。なんかのロケでしょ?どうせ…」


適当に言ってみるけど、なんかおかしい。

だって、さっきまで歩いてた道はアスファルトだったけど、今私が立ってるとこは砂利の道。

喋ってる言葉もよく分からないし、何よりみんな普通すぎる。


「あ、あの。すいません。」

そばを通りかかった人に話しかけてみたのはいいけど、明らかに異物を見るような目で見てるよ…

「今、これって何のロケやってるんですか?」

そうだ。この感じは時代劇とかのロケをやってるとしか思えない。


「…ろけ? へえ、あんさん、何の事を仰ってるんどすか…」


……。


「すいません。ちょーっとお尋ねしますけど、今って何年ですかね?」

「変な事をお尋ねになるお方や。今は文久三年やないどすか。」


文久三年。詳しく聞くと1863年だと言われた。


ってことはあれか?

私は過去に戻った的な?


「あ、ありえないよね? 何?過去に戻ったって?どういうこと?」


もうパニックだよ。

でも、周りの景色とか人の感じとか見てるとさっきの人が嘘をついているようには全く見えない。

と言うか、周りの人の視線がめちゃめちゃ痛いんですけど…


「さっきの人が言ってたことを信じて、今が文久三年の1863年だとすると、あれだな。私がさっきいた時から150年くらい前か。」

自慢じゃないけど暗算は超苦手。
てか理数が本当に出来ない。

地面が砂利だったので、しゃがんで本当に単純な計算を書いていると、私の頭の上がなんだか陰っていることに気付いた。







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あきゅろす。
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