美食日記
02
「ただいま帰りました!兄貴!」
ヨンス君が居間に走って行って、バシッとポーズを決める。
「お前もう少し静かに帰って来られないあるか。騒々しいある」
「兄貴兄貴ー」
「何あるか。早く着替えて店の掃除でもするよろし」
私がヨンス君の後について居間に行くと、丸いテーブルに新聞を読んでいる………男性(恐らく)がいた。
「兄貴!こいつが話してた名前なんだぜ!」
男性(恐らく)が新聞から顔を離して私を見た。
「初めまして。名字名前です」
「あいやぁ。お前がヨンスの弁当奪い取った奴あるか。とてもそうは思えねぇあるな」
男性(恐らく)は私に近づき、長い袖を捲り手を差し出す。
「耀ある」
「耀さんって仰るんですか…!あの、お弁当、とても美味しかったです!!」
「当たり前ある。我の料理は世界最高峰あるよ」
「つきましては!」
得意気にふふんと鼻を鳴らす耀さんに、ずいっと歩み寄る。
「お願いがあるんです!」
「な、何あるか」
「あの…」
お嫁に来てください!
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