ひと夏の恋
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おはよ。
なんとか、宿題は間に合った。
正直、危なかったんだ。
これは、しっかりやっておかないとな。
・・って言い訳をしたりして。ははは。
そうそう、メールっと。
「祐二、まずは、彼女の気持ちをなんとかしてやらねえとな。
・・んか、切羽詰まってそうだし・・。」
「うん。」
「じゃ・・打つぞ。なんて書くかだな。僕は外国にいます。
だぁ〜〜。なんて嘘の下手な俺・・・。そういや〜文才、全然なかったんだわ。俺っ。」
「もう・・いいよ。潤・・。僕、考える。」
祐二は静かに話し始める。
俺は祐二の言葉通り、キーボードを打ち続けた。
ずっと君の事が気にかかっていた。
事情は言えないけど、メールが出来なかった事。
君の助けになるなら、なんでもしたい事。
言える範囲で、構わないからセクハラの事も聞かせて欲しいと言うこと。
君に・・会いたかった事・・・。
・・祐二、おまえって凄いのな。
俺のハートも鷲掴み・・って言えるほどの文章だった。
切々と語られる言葉・・。
事情って・・
僕は死にましたって言えねえもんな。
俺、祐二に惚れたかも・・。
うそうそ、男に惚れたって奴だよ。
さてと、彼女からのメール待ちだ。
また、明日、報告するかんな。
2020.7.4 jun.
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