ひと夏の恋
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おはよう。
みんな、不思議いっぱいって顔だね。
よし、昨日の続きだ。
今から2ヶ月程、前のことだったんだ。
「ねえ。」
「ん?何?」
こうしていつも、祐二から問いかけてくる。
「お前なぁ、やめれって。
人がいない時に呼んでくれよ。
俺ってば、変な奴に思われちゃうだろ。」
「潤が口に出して言わなきゃいいんだよ。」
「俺、そんな器用じゃないよ。
頭で答えるって出来ないの!
ん・・まさか、お前、俺の頭ん中、読んでねーよな・・」
「僕、そんな事、しないよ。
そんな覗き見、みたいな・・こ・・と・・。」
「ごめん、ごめんってば!それで何、なんで呼んだの?」
ちょっと涙声だった祐二はちょっと拝むような声色で、
「ん〜とね。ちょっと頼みがあるんだ。」
げっ死者の頼みかよ。
なんか、ろくでもない事じゃないよな・・
「よしよし、祐二君、事によったら聞いてあげなくはないよ。」
俺はひくひくしながらちょっと意地悪く言った。
そしたら祐二は、
「いやだぁ。聞いてくれないと僕は死んでも死にきれない〜!!」
と、大声で言うのよ。おいおいだよな。
おまっ、もう死んでるんだけど・・。
「しゃあねえな、言って見ろよ。」
「うん。あのね・・・・。」
って、こんな具合に俺達は仲良く?なったんだ。
ん?
何の頼みかって?それは明日だな。
さてと、学校、行くか。
2020.6.29 jun.
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