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4:【否定できない】
『うぁー・・・すっげェ頭痛い』
「当たり前だろ;昨日すげー飲んでたんだから」


只今絶賛二日酔いになっているひずに。


「うぇー・・・ちょー頭痛い」


只今絶賛二日酔いになっているキフリ。


『あー、マネしてるんじゃねェよキフリ君』
「何言ってるの?俺は〈ちょー痛い〉って言ったんですゥ。そっちは〈すっげェ痛い〉だろ」
「二人ともそんなことでケンカしてんじゃねェよ;」
『むー・・・あ!エースそういえば僕お風呂行きたいんだけど』
「風呂?なんだ?俺と入るのか?」
『ぶふっ!なんでそうなるし!!いや、入れたら嬉しいけどさ・・・
「ちょっ、エース隊長何言ってるんですか!それなら俺がひずにと一緒に入『何言ってんだ変態テメェ!』いてっ」


エースが首を傾げながら言う。


「だって親子は一緒に入るもんだろ?」
「『へっ?』」


エースの言葉に同時に驚くキフリとひずに。何言ってるんだ。


『エースくーん?いつの間に僕と君が親子になったんだい?』
「拾った時からだろ」
「え?拾ったらそういう関係になるんすか?」
『え〜・・・知らなかった。でもいいんじゃない?』
「いや、納得するなよ;」
「まァ風呂行きてェなら行こうぜ!」


エースがわくわく顔でひずにの手を引く。何でわくわくしてんの。


『いやいやいや!ちょっと待って!!こ、心の準備が・・・!』
「いや心の準備するどころじゃないだろ!!年頃の男女が混浴なんていいのか!?」
「大丈夫だ!俺がちゃんとひずにが溺れないように見てるからよ!!」
『いやいや!!僕を何歳だと思ってるの!!もうそんな年じゃねェよ!!』
「えっ?そうか?俺からしてみれば5歳に見えるぞ」
『・・・・・・え?』
「精神年齢的に」
「『そっちかよォォォォ!!!』」


でも否定できないひずにではあるのだ。体は18歳でも精神年齢的に言えばまだまだガキである。


「そーいやひずにって何歳?」
『アレ?言ってなかったっけ?こんなんでも一応18歳だよ』
「「・・・・・・・・・・・・・・・え?」」
『なんだその間は!長ェよコルァ!!何歳だと思ってたんだテメェら!!!』
「そんなん・・・15歳くらいかと」
「・・・12歳」
『ちょっ!!低い!!エースのは異常に低いぞソレ!!なんだよ!僕の身長が低いせいか!!159cmはあるのに!!』
「まァ確かにエース隊長のは低すぎるでしょ。いや、まだ発育途中なのかと思ってな・・・胸が」
『うるっせェェェェェ!!!俺は貧乳であることを誇りに思ってる!!むしろ!!!』


ぎゃーぎゃーギャーギャー・・・騒がしいのに気づいたマルコが一括しようと原因である輪を見れば何故か乱戦している。そしてそれをしている人物達を見れば何故か一括する気がごっそりと消える。だからため息をつくだけにしておくのだった。


『あーもう!!もういいよ!それより風呂!汗かいて気持ち悪いから早っ・・・あっ』
「どうした?」
『そういや僕、変えの下着や服ないじゃん・・・』
「「あ」」


今のひずにの格好は落ちてきたときのまんま。つまりは半そでTシャツに短パン、しかも裸足というラフすぎる格好。
まァ寝ていた時のものだから仕方ないだろう。


「どうすっか・・・」
「今から近くの島に買いに行けばいいんじゃねェか?」
『えぇ〜・・・僕は今コレで出たくないな〜・・・』
「でもそんなワガママ言ってる場合じゃないだろ?」
「よし!近くの島に行って買うか!靴は俺が貸すから」
『う〜〜〜ん。まっ、いっか』


と、いうことで三人で買い物へ!


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