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31:【格好良い場面が台無しだよ】

「ん?誰だ?」
『うおぉぉおおお船長だーーー!!!』
「秤スだ何だ!?誰だお前!!?それよりメシが食えねェから離れろ!!!」


思わずルフィに抱きついた。


『うおぉぉおお会いたかったよルフィィィィィィイ(泣)』
「離れろっつーの!!!;」
『仕方がないな・・・』


渋々離れるとガツガツと運ばれていた料理を食べだすルフィ。


「うっっっっめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!なんてうめェメシ屋なんだここは!!!」
「ああ・・・ありがとう・・・でも君・・・」


しどろもどろになって声を掛けるおやっさんだがルフィは食べる事に夢中だった。

僕はといえば、やっと会えた喜びに下がっていたテンションが跳ね上がっている。


『ルフィ〜、僕はずっと会いたかったんだからね!船も毎朝探したんだぜ!』
「んもううむもん?(何でだ?)むうむまみうめ?(つかお前誰だ?)」
『ん?僕?僕はね!』
「(会話できてんのか・・・?;)」


その時エースが帰ってきた。ルフィを見た途端、パァ!と顔を明るくさせた。


「おい!!ル・・・・・・」
「麦わらァア!!!!」
「ウゲ!!!」


だが帰ってきたのはエースだけじゃなく、スモーカーさんもだ。

スモーカーさんもルフィを見つけるとエースの頭を掴んで地面に叩き付けた。ブフッ、エース大丈夫かな〜!


「・・・・・・」


今の光景を目にしても、変わらずバクバクガツガツ食い続けるルフィ。大物だな。


「やっぱり来たかこの国へ・・・・・・」


バクモグガツガツボリボリサクサクムシャムシャ


「食うのをやめろ!!!」


とうとうスモーカーさんが怒鳴った。怒った顔も素敵だぜ。


「!」


何やらルフィが気づいたようだ。でも相変わらず食う。


「ばもぼいもめうい!!!(あの時のケムリ!!)」
「!!」
「なんべぱんべもばぴぴ!!!(何でこんな所に!!)」


と、突然口の中のものを噴出してしゃべるルフィ。スモーカーさんはモロにそれを受けてしまった。


「野郎・・・・・・!!!」


スモーカーさん、キレそうだ。


「もーーああ〜〜おむ〜〜!!!(どうもごちそうさまでした)」
「は?」


ルフィはおやっさんに向けてそう言うと残りの食べ物を口に詰めて、だだっ!!!と逃げ出した。


「待てェ!!!」


その後をスモーカーさんが追いかけて行った。


「くっ」


その時エースが起き上がった。僕も座っていた椅子から立ち上がる。


「待てよルフィ!!!おれだァ!!!行くぞひずに!!」
『おう!!』


僕達も後を追って走り出した。あ、そういや料理のお金払ってないや。まァいっか!

走っていると少し遠いところに、ありゃたしぎちゃん!!?と海軍!?


『エース!海軍だよ!』
「ああ!戦うのは時間を食うから遠回りに行くぞ!」
『あいさー!』


建物一つ分手前で角を、海軍と鉢合わせにならないように曲がる。


「・・・!アレは良業物【翠万色】!?」


たしぎちゃんがそんな事言ってるなんて気づかなかった。

走りに走ってナノハナの外れまで来た。見ると海軍が集まっている。ルフィ達見つかったんだなコリャ。


「お前達下がってろ!!」


おわっ!スモーカーさんがルフィに向かってる!


「逃がすかっ!!!"ホワイト・ブロー"!!!」
「ぐ!!!」


その時エースが動いた。


「"陽炎"!!!」
「!!?」
「え!?」
『おおおぉぉおーー』


エースナイス!!


「・・・・・・・・・!!?てめェか」
「やめときな」


エースが体の至る所から炎を上げる。


「お前は"煙"だろうがおれは"火"だ。おれとお前の能力じゃ勝負はつかねェ」
『エース格好良いよーーー!!!』
「だろーーー!?これが本当のパパだぞー!!」
『パパ格好良いーーー!!』
「よっしゃ!パパ張り切っちゃうぞ!☆」


すっかり緩んだ頬のままこっちを見るエース。さっきの締まった顔はどこに行った。


『パパー!せっかくの格好良い場面が台無しだよー!』
「狽ネんだと!」
「何なんだお前ら!?;」


スモーカーさんが気づいたように喋る。


「・・・・・・・・・エース・・・・・・!?」
「変わらねェな、ルフィ」


ニッと笑いながらルフィを見るエース。さっきのデレデレな顔が嘘のようだ。変換激しいな。


「とにかくコレじゃ話もできねェ。後で追うからお前ら逃げろ。こいつらはおれが止めといてやる」
『あ、エース、僕も行っていい?』
「おう、ここに居たら危なェし!怪我しちゃいけねェからな!」
『はーい!パパ頑張ってー!』
「おう!!」


よし!ここはエースに任せた!

僕はタタタ、とルフィ達に寄る。


『よっしゃ行こうかルフィ!』
「ぬぉっ!?こんな可愛い子と知り合いなのかルフィ!!君の名前はなんだい?」
『それは落ち着いてから話しましょー!急がなきゃ海軍に追われちゃうよ!』
「行けっ!!!行くぞっ!!」


僕らは走り出した。


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あきゅろす。
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