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GAME(銀魂 沖田)※微裏?



嗚呼。
空を舞う鳥達は籠に閉じ込められている鳥の事を知っているのだろうか?

否。知っているわけがない。

観月は、ふーっと溜息をついた。この光の無い空間に閉じ込められて早二週間がたつ。暗闇に慣れた目はうっすらと観月の着物の色を映し出す。背中で縛られた両手はどれだけ力をいれようが緩みもしなかった。

何故私がこのような目にあうのだろうか?今まで幾度もそう思った。しかし、もうそれすらどうでもよくなっていた。私は重罪。人を虫を潰すかの如く殺してきたのだから。仕方のない事かもしれない。

経緯だけを簡単に説明するならば、攘夷活動中に真選組に襲われ、捕らえられた。というところだ。

「何考えてるんですかィ?」

来た。私を閉じ込めた奴が。観月は身体を強ばらせる。甘い栗色の髪に王子様のような顔立ちの青年だが目付きが尋常ではない。名前は沖田総吾。真選組の一番隊隊長。我ら攘夷派の敵。

「オレの事だけ考えてればいいんでさァ」

観月の顎に手を添えてくいっと上を向かせる。あまりにも凄い力なものだから観月も抵抗出来なかった。そして、無理矢理に口付けられる。観月の乾いた唇がそいつの唇と何度も触れた。離そうにも腰に手を当てられて固定され、離れる事が出来ない。

男は観月の唇を十分に堪能すると観月の腰から手を離した。満足気に唇をペロリとなめる。それが観月にはとても憎かった。

「っ!あんたは一体何がやりたい。この幕府の犬ごときが!!」

ようやく解放されて言えた言葉がそれだった。観月は唇を噛みしめる。馬鹿にするのも大概にしろ。ここで幕府の犬に犯されるという屈辱を受けるくらいならば自害する覚悟だ。

「あんたが気に入っただけでさァ。懐かない雌ほど飼い慣らしがいがあるってもんだ。」

「ふざけるな。殺すならさっさと殺せ。」
「土方このヤローが死んだらいいぜィ?それか高杉を取っ捕まえてくるか。」

「どちらにせよ、アンタには俺の犬になってもらうけどなァ」

幼いその顔でそいつは笑いながら言った。狂ってる。自分が狂っているとは何度も思った事があるが自分より狂った人間は初めて見た。いや、高杉という獣を除いてだが。

「さァ、鳴いて下せェ」

沖田が観月の着物に手をかけた。抵抗しようにも衰弱しきっている観月にはどうする事も出来ない。睨み付ける事しか出来ない自分の不甲斐なさに歯ぎしりする。

着物がするりと落ちた。観月の白い肌が剥き出しになる。攘夷志士にも関わらず、切り傷のないその肌に沖田は目を丸くした。
女といえど鬼神と幕府から恐れられている観月は高杉の右腕。相場をいくつも踏んできている。

「高杉のヤロォに守られているって事か」

沖田が呟く。甘い雰囲気が欠片もない空気の中、無言で事が進んだ。

「っ!!高杉は関係ないだろ!!」

目とは裏腹に優しい愛撫に声を出さないように唇を噛みしめて我慢をしていた観月が沖田に向かって言う。

「うるせェ」

沖田が急に冷たい凍るような声を出した。観月は口をつぐむ。愛撫にも必死で耐えた。

そこから沖田は急に乱暴になった。観月の反応を楽しむ事すらやめた。それは、ただの動物の性交としか言い様がなく、観月はぼうっと高杉の事を思った。

アイツは今何をしているのだろうか。

沖田が観月の中に欲を吐いた。何の会話もなく、情事は終わった。観月は肩で息をする。腰に力が入らず立ち上がる事も出来ない。

「また来ますんで、楽しみにしてなせェ」

最後だけ笑顔で沖田は部屋を出て行った。また暗闇に帰った部屋には高い窓から僅かにさしこむ光だけがあった。観月は着物を探すために四つん這いになる。立ち上がろうにも力が全然入らないからだ。


「いい格好だなァ、観月

聞き慣れた声に顔を上げると目の前に腕を組んで立つ高杉がいた。暗い中でもその爛々とした目はよく見えた。

「なんでっ!!」

観月は慌てて体を手で隠す

「覚悟しとけ」

そう言うや否や観月を抱き抱えて、高杉は部屋を脱出した。

「降ろせ!!服を着させろ!!」
「見苦しいもんみちまって悪いなァ」

「黙れ」

高杉に投げつけられた服を観月は急いで着る。冗談じゃない。観月は自身の体に染み付いた沖田の臭いに顔をしかめた。

「あのガキに惚れたのか?」
「まさか。ありえない」

観月は即座に否定する。

「どうだかな」

高杉の呟きに観月はギロッと睨みをきかせ船へと乗り込む。しかし観月は沖田の事が頭から離れなかった。何故。観月は自室で考える。あんな気違いな奴、惚れる訳ないというのに。

数日後、真選組の屯所へ向かった観月を見て高杉が爆笑したのは高杉以外誰も知らない話だ。



GAME


(やっと来たんですかィ?)
(お前に惚れたとかそういう訳じゃないからなっ!!)
(へェ。なら、俺の体がよすぎてまた来たのか。この雌犬)
(ふざけるな!!)

(なぁ、山崎。アイツら何)
(土方さん、無視です無視。お年頃なんですよ、きっと)


───────

本当は裏を書く予定だったのですが、
文才が無いために色々と
省略させていただきました(笑


訳の分からない文章に
なってしまって申し訳ないです。

2010/10/09




あきゅろす。
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