Vinca major 【西浦】
4
「…ゆーいちろー」
ニケツでまた朝のように、コンビニに向かっている。
「あー?」
「今日、凄い一日だったよね。」
グラウンドに向かったあと__
カントクさんが来て、それがまた強烈に美人で若くてスタイル抜群だったこと。
ボウズの花井くん、がピッチャーの三橋くん、に突っかかって三打席勝負をしたこと。
おんなじクラスの三橋くん、はだいぶ変わった人なこと。
カントクのミカン潰しはほんとにびっくりしたし。
なにより、やっぱ、
悠一郎はすごい人なんだってこと。
「確かにな!面白かったー」
「なーにいってんの。悠一郎、あんたやっぱ、すごいね。」
百円で二つ入ってるアイスを、半分こする。
「ほらこれでい?」
「うん!でも、ホワイトサワーもあったぞー」
「…そっちの気分だった。」
そういうと、袋をがさがささせ、何かを手渡す。
「ほら、俺のおごりー」
「わ、 !嬉しい!」
やっぱりわかるのかな。
私だってホワイトサワー、見つけてたけど。
でも悠一郎はコーヒーがいいだろうな、なんて思ってた。
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