Vinca major 【西浦】 3 放課後になった。 「かほー、どこいくんだよっ。」 「んーとね、野球部! 悠一郎もいくよね?」 帰る用意をして先に、下駄箱で待っていようとすると、悠一郎が話しかけてきた。 「まじ!はいんの?」 そーいうキラキラとした瞳はやめてほしい。 「んー。まあ。」 「さっすが!俺お前いると頑張れそーだもん!てかいままでそうだったし。」 るんるん、と効果音が出そうなくらい明るい悠一郎。 なんか、いまのはどういう意味か分からない。 「へー。まあいいや、いこっ。」 私たちはグラウンドを目指した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |