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仲間




冬獅郎『………成美…バカヤロ……


死ぬ前にちゃんと俺に気持ち伝えろよ………』









一護「ちげーよ。」










冬獅郎『……黒崎…帰ってきたのか…』



なにも言わずに一護が冬獅郎の隣に座る。


一護「……俺が言ったこと…理解できなかったお前も悪い。」




冬獅郎『……どういうことだ…』



一護「……美波が成美に会いにきたとき……
美波が病室をでて、冬獅郎が美波を追いかけようとしただろ…


あのとき俺がお前に言ったこと…覚えてるか?」


あの時…


冬獅郎『……俺たち誰かが1人でもいなかったら、馬鹿できねぇって話か…??』


一護「……いつか離れるときがくる。

俺はそれでも構わねぇっていったの覚えてるか?」


冬獅郎『……あぁ』


一護「何で、構わねぇっていったのか覚えてるか?」


冬獅郎『……"時間が早まっただけだから……"』


一護「……そうだ。


その意味、お前はわかっていなかったんだよ。」




冬獅郎『………。』



一護「………冬獅郎。」



冬獅郎『………一人にさせてくれ…』



辛いんだ…


今にも足元から崩れ去っていきそうで…











バシッ











一護「ふざけるなっ!!」



頬にわずかな痛み…

俺は黒崎に殴られたのか。



感覚が鈍ってる…






冬獅郎『………もっと殴れよ…

哀れな男だなって笑ってくれよ!!』


いつも天才だとか言われてきた俺を…

笑えばいいだろ…




一護「笑えねぇよ…
哀れすぎてあきれるよ…」


冬獅郎『お前に俺の何がわかるんだよ………』


一護「……わかんねぇよ…

お前はいつも一緒にいた俺にも、
美波にも甘えようとしなかったしよ…

お前は俺にも……
弱い部分を見せようとはしなかっただろ!!

なんで我慢するんだよ…












俺たち仲間だろ!!?」















仲間…











そうだ…

俺は友達の作り方がいまいちわからなくて…


独りで過ごしてた…






そんな日々を変えたのが黒崎だった。



美波だって俺を怖がることなく接してくれた。








今もこうして俺の心配をしてくれてる…












一護「……成美に会えるのも本当に最後だ…」










冬獅郎『……最後じゃねぇ…必ずまた出会う。』





俺は黒崎をまっすぐ見た。


一護「…………。先に行ってるからな…。」



黒崎は安心した顔で微笑み部屋を出ていった。




冬獅郎『………。』




俺の背中をおしてくれるのも…













仲間なんだな…












俺はあるものを持っていき走り出した…















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あきゅろす。
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