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その日まで




火葬所



惣介「……日番谷君は来ないのか…??」


やっぱり…


成美を好きだっていったのも嘘だったのか…??






一護「冬獅郎なら必ず来ます。信じてください。」


美波「成美……待っててね…。」






バンッ



冬獅郎『……はぁ……っ』

勢いよく扉を開き現れた冬獅郎。

走ってきたため大量な汗と荒く息がきれてた。


惣介「日番谷君……来てくれたんだね…」



冬獅郎『……俺…逃げてばっかりで…

成美を失った現実から目を背けてた…


来るのが遅くなってすみませんでしたッ。』

惣介の前に立ち頭をさげる。


惣介「いいんだ…
今ちゃんとこうして来てくれたから…
ちゃんと成美を好きでいてくれたから…

いいんだ…ッ…」


成美の兄貴はそっと涙をこぼした。


俺はそんな成美の兄貴に感謝した。



惣介「……成美に伝えたいこと伝えて…」


その言葉を聞いてゆっくり成美の傍へ…







もう時間が過ぎていたため回りには黒崎と美波と成美の兄貴と数名しかいなかった。








冬獅郎『……制服似合ってるじゃねぇか。










同じ学校いく予定だったんだな…』




成美が来ていた制服は俺と同じ学校の制服だった。




冬獅郎『………。
初めてあったのはちょうど夏休み始まったばかりだったよな…

あのときからずっとお前しか頭のなかになかったんだぜ…

初めてお前が俺の名前をよんだとき…

すげぇ嬉しかった…


花火大会の時の浴衣姿……俺が見た女の中で一番きれいだった…

あの浴衣…俺がばぁちゃんに無理いって頼んだぜ…

成美に似合うと思って……



あと、お前が向日葵の話するときの笑顔………


一番好きだった。


一緒に寝たときも…寝てる顔…独り占めできてよかった。





………お前の寝顔
…誰にも見せたくなかったのにな…

今、あの時と変わらない寝顔してるよ…




………………。


ちゃんとお前がせいっぱい生きたこと忘れないからな……

ちゃんと迷わず俺に会いに来いよ……

それまでちゃんと向日葵に水やりするし育てるから。



一緒に学校行こう。修学旅行もな……


それから…黒崎と美波と俺と成美で海行こう。



二人で向日葵畑にも行こう…。




ちゃんとッ約束守ッれよ………ッ…』



俺の涙が成美のまぶたに静かに落ちる。




それはまるで成美が泣いてるようにみえた…



美波「一護…ッ…。」
一護「我慢するな…。」


一護は美波を優しく抱きしめ背中をさする。
美波は耐えきれずに泣いてしまった。



惣介「…………。」



「"私…最初はね、
なんで自分だけこんなに不幸なのって…うらんだ…

でもね…
病気のお陰で冬獅郎君に出逢えた……。


運命ってスゴいよね…"」


成美が嬉しそうに話してたことを惣介は思い出していた。



惣介「……運命か…」

一護「……いつか見えてきます…必ず…」


美波「…ッ…私もそう思う。」



惣介「そうか…。」


成美はその運命を拒むことはしなかったのか…

辛くても…この運命(みち)を歩んだのか…





冬獅郎『ほら………成美が好きな向日葵……

今は病院のだけど…
持っていけ…』


俺は成美にそっと向日葵を渡す。


冬獅郎『…………。

もっと話したいことがあるけど…





また逢うとき話すな…。










いつまでも…











待ってるからな……』













涙をこらえ…












君に言葉を





























『"愛してる"』
















成美の唇に口づけし……







成美と過ごした夏休みを…




いつまでもいつまでも…




思い出した…






















成美……


















愛してる…












これからも…















ずっと…
















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